私と介護、何も出来なかったあの頃
私と介護、何も出来なかったあの頃
介護とは無縁だと他の人と同様、私もそんなノンキな人間でした。その頃は祖母も祖父も元気だったからです。両親も勿論若かったです。
もう随分昔の話です。
そんな私にもある日突然のように介護という問題がやってきたのです。どうしていいか分かりませんでした。
私を含めて家族の誰も介護については知識がなかったのです。そして他の誰もがそうであるように、市役所に頼んで要介護認定を受け、紹介してもらったケアマネージャーさんにすべてを任せるしかなかったのです。
それでうまくゆけばよかったのですが、ケアマネージャーさんにも十分な知識のある人とそうでない人がいるのを後になって知ることになろうとはその時は思ってもいませんでした。
何も知らなかった私、一番損をしたのは介護が必要だった本人であることは間違いありませんが、自分への苛立ちは隠せませんでした。

記事 マコ